電気自動車

 自分と自動車の縁は1942年頃からのことである。

 

 1930年代のことだが、自分の父親は千葉県から上京して

「円タク」という、今のタクシーの元祖の運転手をやった。

「円タク」という名前のいわれは確かでは無いが、一旦

乗ったら何処まで行っても「1円」だったからという。

よく外人を横浜まで乗せたが、そのために英語を牧師に

習ったという。

 

 車は米国製のフォードとかシボレーで、父親は金を貯めて

1台買って個人営業をを目指したらしい。車の値段は当時の金で

百円だったそうで、金は出来たが何故か胴巻きに入れていて、

銭湯で盗まれてしまったという。何で銀行に預けなかったのか

信じられない話。

 

 父が「円タク」の次にやったのが製氷会社のお抱え運転手で、

氷をトラックで東京市内の顧客に配達する仕事。この時、自分は

学校にあがる前だったので、毎朝父のトラックの助手席に乗り込み、

配達に付いて行った。これが車との「馴れ初め」で車大好き人間に

なったきっかけである。

 

 余談だが自分の運転免許証はニューヨーク市で取得、帰国後、日本の

免許証に書き換えたもの。実技は中古車を買って、毎夜深夜に下宿の

近所を無免許で乗り回し独習した。ペーパーテストとロードテストは

ちゃんと合格した。日本の教習所はまだクラッチ付きしか無く、

米国はオートマだから楽だと、先輩に教わった結果である。

 

 車好きは父親譲りだが、お蔭で、これまで、50年にわたり、

米国車~日本車を10台以上所有して楽しんできた。然し、もし、

今度買い替えるとしたら電気自動車にするつもりである。

 

 電気自動車との縁も子供の時遊園地で乗ったり、ゴルフ場で

電気カートに乗るなど、知らないうちに結構経験している。

そこで、一寸、電気自動車の現状を調べたが、長くなるので

続きは明日にする。