(1)では足を踏み入れた土地を書きだしただけだったが、矢張り、
思い出が蘇り、少し書いてみたくなった。
それには、地図が必要だから、ウイキペディアから借りて来た。
時系列ではなく、地理的に北から南へと進む。
北海道は50才で現役をリタイヤして、伊豆函南に住んでいたとき、
ゴルフと麻雀でお付き合いのあったご老人が病に倒れ、ツアーの
予約をキャンセルしなければならないと、奥さんがこぼしていたので、
これ幸いと、代わりに行ったもの。往復とも航空機だったから楽では
あった。網走~稚内~利尻・礼文島~釧路湿原~札幌を貸し切りバスで
三泊四日の旅だった。
文通で知り合った、岩手の気仙沼に住む図書館司書の女性のお世話で、
大学3年のとき、二週間お寺に泊めて頂いた。リアス式海岸を堪能した。
帰りに平泉の中尊寺に寄り、寺の背後の平原を眺めながら、芭蕉が
「つわものどもの夢の跡」と詠んだ過去の幻影を思い浮かべ、
義経・弁慶の故事を想った。
写真は気仙沼のお寺の方丈さん御夫妻。
この旅行がきっかけで、就職して仕事に慣れた二年目の夏、東北周遊券
を買って、宮城の釜石・宮古~十和田湖に旅した。青森から男鹿半島に
まわる計画だったが、一人旅の寂しさか、早く帰京したくなり、青森から
上野に夜行列車でとんぼがえりした。車中二泊、旅館一泊の安上がり
仕事で青森の三沢空港に飛び、八戸に日帰りで行ったことがある。
昼飯に「馬刺し」を初めてご馳走になった。
新潟には越後湯沢に二度行った。最初は仕事でスキー・シーズンで
雪があった。二度目は夏休みの時期に涼しさを求めて温泉に出かけた。
両方とも乗り物は車だった。一度目に寺泊から運んで来る新鮮魚の
マーケットでホタルイカの沖漬けを買って良い思いをしたので、
二度目の時に探し回ったが見つからなかった。
群馬には渋川に仕事で数回行ったし、温泉巡りで、草津・伊香保、
特に伊香保は関越道で2時間かからないので、何度も行った。
榛名湖のほとりにはうどん屋が何軒もあったのが記憶に残る。
長野は大学3年の夏、家庭教師のアルバイト先の小学生の付き添いで
上高地の温泉宿に数日泊り、大正池のほとりで良い時間を過ごした。
就職してから、会社の旅行で軽井沢の社宅に泊って、別荘地を散策した。
(つづく)