大腸がん手術その後

 大腸癌にもいろいろあるが、自分のケースも一つの例

として、未体験者への警告になればと、記述してきたが、

いよいよ、これで本当に最後の投稿にするつもり。

 

 退院後、疲れやすく、散歩も控えていたら、楽しみに

していた玉川上水べりの「ミヤマツツジ」の盛りが

終り、緑の若葉に変わっていたが、1本だけ咲いて

自分を待っていてくれた。

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 3月13日入院、自分は高血圧と高血糖で、血液凝固を防ぐ、

いわゆる血液をサラサラにする薬を服用していたが、

これは手術での出血が止まらなくなる恐れあり、

手術用のヘパリンという薬の点滴を開始。当日の朝、

この点滴を中止して、薬の効果を失くして夕方からの

オペに臨んだ。

 

 3月20日夜、腹腔鏡手術で癌発生部の左右合計約20

センチ切除。手術時間は癒着の処理に手間取り、

通常より長く、4時間半位を要した。

 

 尿カテーテルと心電図計測装置は次の朝取り外し。

痛み止め、抗生物質、血液など体液補強の点滴、

腹腔内に溜まった液を排出するドレーン管などは

1週間弱つけたまま。然し、経過が良かったようで、

術後7日目には全部外した。

 

 術後の苦痛は手術痕ではなく、切って繋いだ大腸の

活動によるもの。これは経験しないと分からない

苦痛だ。ガスが溜まって下腹が痛い。

便の出が悪いから、重苦しい。

 

 術後7日目にシャワーを浴びた。自宅では毎日入浴

していたから、気持ちが悪かった。だから、シャワーの

あと、全部着替えをしたら生き返った心地がした。

 

 更に、次の日に退院しても良いと云われ、喜んで

家族に連絡して、無事退院。

 

 先ず、食べてよいもの、いけないもののリストを

ネットから見つけて、忠実に守った。

 

 体重は術前73~74キロだったのが、68キロ弱まで

減った。ももの筋肉が落ち、疲れやすくなった。

排便は徐々に改善、腹部のふくらみや痛みは日に日に

無くなった。体重もすぐに2キロ増えた。

 

 一寸遅い気がしたが、術後18日目に診察を受けた。

手術前はステージ3Aだったが、手術したらリンパ節への

転移が軽微だったからステージ2に訂正すると云われ、

自分の考えと一致して嬉しかった。実は、7年前に

市の無料検診で検便をしたら便潜血が陽性で、

大腸内視鏡を受け、良性ポリープが1個あっただけで、

癌とか腫瘍は無かったので油断していたが、癌が

出来てもそんなにひどいとは思えなかったのだ。

然し、リンパ節に転移した進行がんだったのは事実。

偶々、赤血球不足の原因探しで、消化器系統から

精密検査を始めて偶々がんを見つけたのだから、

ラッキーと言うべきだろう。

 

 もう、何を食べても良い。但し、良く噛むように。

入浴もOKですよ、と云われたら、何だかもう

治ったような気がした。

 

 ステージ2だと抗がん剤の必要もないとのこと。

3年~5年と観察することになるが、助かった命を

人の役に立てたいと思う。