十二支(干支)ものがたり

 十二支(干支)は12種類の動物の名前で表されており、

12年で一回りする。十二支は分からないことだらけで、

今回はネットで少し突っ込んで調べてみた。

 

 基本は古代の中国で方角とか時間の話をするのに、

12に分割して、名前を割り振ると、便利だと

気が付いて、更に、動物の名前を当てると理解とか

記憶がしやすいという発想から生まれたらしい。

分割の仕方は24というのもあった。

 

 順番の話は良く聞くが、神様だか、お釈迦様だかが、

動物たちに、次の元旦の朝お屋敷に来るよう命令した。

その訳は、まだ年に名前が無く、12年を一区切りにして

各年の名前に12種類の動物の名前を当てようとしたため。

そして、屋敷に到着した順番で、1番目から12番目の動物の

名前を1年目から12年目に当てることになった。

 

 何故、一番が鼠なのかという話。それは、牛が足が遅い

からと、前の晩にスタートしたが、それを見た鼠が牛の

背中に載せて貰ったが、眠ってしまい、門に着いたときに、

牛が急に止まったから背中から落っこちてしまった。

鼠は慌てて門に向かって走り、結局一番乗りになった。

 

 次は、何故、猫が12番内に入れなかったのか。

お話では、猫が予定日を忘れてしまい、鼠に訊いたら、

鼠は意地悪にも、元旦の次の日だと教え、猫は騙された

ことを怒り、今だに鼠と見れば追いかけまわしている

のだそうだ。

 

 然し、真面目な話としては、古代中国で十二支が

誕生した頃、中国にはまだ猫は存在しなかったからと

云う説もある。猫の原産地はエジプトで、犬と同様

神とあがめられていた。然し、周囲の国々は猫を

嫌い、受け入れなかった。それが、ローマがエジプトを

征服して、恋人のお土産に持ち帰るにいたり、一挙に

欧州からアジアへと伝わり、中国には3世紀になって

持ち込まれた模様。

 

 次に、子(鼠)から亥(猪)まで、みんな実存する

動物なのに、何故、「辰」=龍、竜は空想の生物と

されているのに十二支(干支)に入れたのか。

 

 中国には恐竜の化石が漢方の薬剤に使われるくらい

良く発見されるようだ。古代中国でも恐竜が生存していた

ことは当たり前のこととして信じられていた。

つまり、十二支(干支)を考えた時にも、恐竜=龍、竜を

動物とみなすのが当然だったということのようだ。

もう一つの説では龍、竜とは鰐のことではないかという。

外見は確かに似てなくは無いからだとのこと。

いずれにせよ、十二支が生まれたころの龍、竜は実存

する生きものだったということだ。