昨日、戦後の1946年、1ドル=360円の固定為替レート
制定から、1971年、変動為替レートになり、現在の1ドル=
約100円までを振り返った。
非常に珍しいことだが、父親が昭和初期に米国製の自動車を
使うタクシーの雇われ運転手をしていた。 お金を貯めて
自分で車を持つのが夢だったらしい。 今で云う個人タクシー
である。 その時の為替レートは1ドル=1円くらいだったと
聞いていた。 (米国車を買う夢は叶わなかった)
それで、戦前の為替レートを調べたくなって、ネットで検索
したら、2~3データが出てきた。
それを要約すると、年度末の対米ドル円レートは下記の通り。
1874年(明治7年) 0.974 円
1918年(大正元年) 2.01
1925年(大正14年) 2.451
1926年(昭和元年) 2.05
1932年(昭和6年) 4.67 (注)
1941年(昭和15年) 4.26
(注)満州事変勃発、株式・商品相場暴落
これだけ強かった日本円だったが、敗戦で日本経済が壊滅的な
ダメージを受けたから、救済措置として360円固定制度が
導入されたのか、インフレにして日本経済の立ち直りを
抑え込もうとしたのか。
「東洋の奇跡」はどう見たらよいのだろうか。