「無伴奏」小池真理子氏

 珍しいことがあった。 それは小説本に関してのこと。

 

 最初は図書館で借りて読んでいた。 一度に10冊まで

借り出せたが、持ち歩くのが大変だから5冊くらいにしていた。

ところが、期限前に返すのが面倒になった。

 

 それからは中古本専門店とか通販で購入している。

 

 多作作家の場合、うっかり同じ作品をダブって購入して

しまうこともある。

 

 小池真理子氏の場合、最初は図書館で直木賞受賞作「恋」を

借り出して読んだ。 それがきっかけとなり、10冊近く

中古文庫本を購入した。

 

 それらの中に「無伴奏」が二種類あった。

珍しいことに出版社が違っていた。 表装が違うので、

別の作品と思ってしまったようだ。

 

 癖で、最初に解説を探した。 出版社が違うから

当然だが、解説者も違っていた。

 

 解説を読んで、この作者の作品を読む順番を知った。

 

 すなわち、1990年の「無伴奏」、1996年の「恋」、

1998年の「欲望」が【恋愛三部作】であり、「無伴奏」を

最初に読むのが正しいらしい。