小説との出会いはいろいろである。
学生時代は図書館で文学全集を乱読していた。
大学受験で英文解釈の勉強を兼ねて、英米作家の小説を
原文で読んだが、大学でも将来に備えて、原作を読んでいた。
然し、就職してからは、仕事が忙しかったり、海外駐在も多く、
小説どころか、週刊誌や新聞の連載小説も読まなくなった。
年を取ってからは、TVドラマを観て、原作を読みにいくことが
多くなった。
地元の小さな図書館の本棚に並んでいる作品を借り出して
読んだこともある。
最近は、新聞広告で興味をそそられて購入することもある。
ブックオフだと中古の文庫本が手軽に買えて、作家ごとに
まとめ買いをするから、置き場に苦労し、キンドル版が
ある作品を購入するようになった。
然し、最近、過去の読書の範囲が大変狭かったことを知らされ、
読むべきかどうか調べながらだが、読書の範囲を広げている。
ガブリエル・ガルシア=マルケスという、南米出身のノーベル賞
作家のことは全然知らなかったが、調べた結果、知名度では
「百年の孤独」が一番だが、文庫版が出ていないようなので、
遠慮することにした。 他方、作者本人が「最高の傑作」と
している「予告された殺人の記録」は野谷(のや)文昭氏の
邦訳で文庫版があったので、購入してみた。
いつもの癖で「訳者あとがき」を少し読んだら、
読書欲を刺激された。