芍薬と牡丹

 以前、サザンカと椿の見分け方を調べたら、咲く時期が

サザンカは冬で、椿は春ということで、納得したことがあった。

 

 今回は、以前から偶に足の筋肉が引き攣ることがあったが、

暫く歩くと治るので心配してなかったのが、最近、頻繁に

起こるようになり、更に、今度は、手の指が引き攣れる

ことがあり、かかりつけの内科医に漢方薬芍薬甘草湯」を

処方してもらった。

 

 効能とか、飲み方をネットで調べていたら、「芍薬」が

花の名前であり、そこから、「立てば芍薬、座れば牡丹、

歩く姿は百合の花」という諺だか、言い習わしを思いだした。

 

 すると、今度は、「牡丹」は知っているが、「芍薬」という

花は知らないことに気が付いた。 そこで、結局、ネットで

調べたら、これが面白い。

 

 先ず、牡丹も芍薬もボタン科ボタン属で良く似ている。

英語では両方とも「poeny」と呼ばれている。

 

 原産地については、牡丹は中国で、中国の国花。 

「花の王」と呼ばれる。 日本には奈良時代に伝来した。 

芍薬チベット、シベリア、朝鮮半島の一部が原産地。

 

 牡丹は樹木で冬は葉が落ちるが、樹は残る。 高さは2m位。

芍薬草本(草)で冬は枯れて姿が消えるが球根が残る、

多生草。 高さは60cm位まで成長。

 

     牡丹の樹と花             芍薬の木と花

 

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         牡丹の花(大きく、どっしりと貫禄がある)            

 

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          芍薬の花(やや小振り)

 

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   「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」の意味は、

芍薬は枝分かれせず、真っすぐ伸びるから、スラリとした立ち姿の

華麗な美人。 牡丹は枝分かれして、低く横に広がっていくから、

落ち着きのある清楚な美人。 牡丹は女王で、芍薬は女性首相か。

 

 咲く時期は牡丹はゴールデンウイークあたりで、芍薬はその後、

だったが、最近は、温暖化で同時。

 

 英語名「peony」の語源はギリシア神話の「医の神=paeonぺおん」。

 

 芍薬の根(球根)からとれる薬は消炎、鎮痛、抗菌、止血、

抗けいれん、などの効能がある。