カズオ・イシグロ氏の作品を読んで

 2017年度のノーベル文学賞を授与された日系英国人

イシグロ・カズオ氏のデビュー作「遠い山なみの光」と

代表作から「日の名残り」をアマゾンで購入して読んだ。

 

 世界文学全集と明治大正昭和文学全集を大学受験勉強の

傍ら読み漁って以来、乱読ではあるが海外・日本の文学・

小説を読んできた。

 

 日本文学では横光利一芥川龍之介森鴎外夏目漱石

谷崎潤一郎が好きだが、矢張り一番好きなのは川端康成だった。

後にノーベル賞を貰って、さもありなんと思った。

 

 海外作家では、ロシア・フランス・英米の作家を大分読んだ。

ノーベル賞作家ではヘミングウェイは映画で「誰が為に鐘は鳴る」

を見てから、英語の勉強を兼ねて原書で読んだ。パールバックは

若い時「大地」の最初のところだけ邦訳で読んだが、ノーベル賞

貰った理由が知りたくて、昨年全巻購入して読んでみた。

 

 毎年候補にあがり、出版社が手ぐすね引いて待っている作家、

村上春樹氏の作品も「ノルウェイの森」と「海辺のカフカ」を

購入して読んでみた。

 

 ド素人の感想だから、何の意味も無いが、何故カズオ・イシグロ氏の

作品にノーベル賞が授けられたのかは「日の名残り」を読んで

何となく分った。 ヘミングウェイにしてもパールバックにしても、

世界中の人間に強烈に訴えるものを持っている。

 

 多分、今後も、世界の紛争のなかで生き抜く人間の姿を描いた作品に

賞が授けられるのだろう。