春なのに

 近所の農家さんが野菜販売スタンドで花を売っていた。

アイリスという名前だそうで、花瓶に活けて貰った。

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 街の桜は散っているが、我が家の小庭のボケとか海棠、枝垂れ桃などは

元気に咲いており、八重桜も蕾をつけている。

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 花はみんな元気だが、こっちは大腸癌手術から13日たったのに、

病み上がり感がぬぐえない。

 

 41才で四十肩という障害にぶつかり、それまでは自信のあった健康に

不安が湧いた。そこで、昭和バブルに乗って、東京の古家を売り払い、

伊豆に温泉付き別荘を建てて、朝はアップダウンのある別荘地内を歩き廻り、

週2回はゴルフコースに出たり、自分でリハビリをやった。

 

 だからだろうが、70才位までは至って健康に過ごしていた。

ところが、高血圧と高血糖という健診結果が現れ始めた。

然し、自覚症状が出ないから、放置していたら、故障が出始めた。

最初は微小脳梗塞。症状は吐き気、耳鳴り、その他。息子に車で

近くの小さい救急病院に連れて行って貰い、CTを撮ったが、血液を

サラサラにする薬を処方してくれただけ。だが、それで収まった。

 

 次は、目に故障が出た。眼科医に糖尿病と診断され、大病院の

内科を受診。ところが、治療の必要は無く、食事に注意し、運動を

しなさいと云われた。目の方は2週間で元に戻った。

眼科医の診断は外環筋神経壊死というもの。

 

 その次は、一寸大変だった。肩甲骨の下の胸が岩の様に硬くなり、

吐き気、耳鳴り、呼吸困難、そして立っていられなくなった。

生まれて初めて救急車に載せて貰った。(バネが堅く乗り心地は

良く無くかった)心臓の外側にある冠状動脈の先端に4か所も

狭窄があり、心臓カテーテルを入れてステントという、

ステンレスのコイル(4センチが1個、2センチが3個)を

血管の中に留置して貰った。3年後心カテを入れたが問題無し。

 

 次は、前立腺癌。これは、15年前の血液検査でPSA5だったが、

生検をやらなかったために、初期完治の機会を逃した。

リンパ節から全身の骨にまで転移しており、放射線照射と

ホルモン療法でPSAがゼロ以下まで抑え込んだ。

再発すると、再度の放射線照射は出来ず、抗がん剤治療で

延命するだけ。

 

 そして、今回、大腸癌切除となった。完治の希望はあるが、

どうなるか。

 

 入院中から今まで、病歴を振り返ってきたが、遺伝体質も

あろうが、血行とか神経とかに根本的な原因があるような

気がしている。健康に自信があってもこうなのだから、

身体って分からないものだ。