変わった食べ物のおはなし

 70年くらい前の食べ物が無い時のお話で、「いなご」と

「えびがに」のことを書きましたが、田舎ではいろいろな生き物を

食べました。 まるで無人島に着いたときのようなお話です。

 

 良く食べたのは「にわとり」です。 月に1回、1羽の

「にわとり」を炊き込みご飯にして、近所の人達を呼んで、

わいわい騒ぎながら、みんなニコニコ顔で食べました。

それから、お祭りとか、何かのお祝いの時も食べました。

手軽で、一番のご馳走だったのでしょう。

 

 「めーめー」と啼く山羊も1度だけ食べました。

スーパーで「マトン」という名前で売っている「羊」の

ことです。その時は臭みがあって、美味しくはありませんでした。

今は、ジンギスカンという食べ方で人気があります。

幼い羊の肉は「ラム」と云い、高級肉です。

 

 可愛い「兎」ちゃんも1度だけ食べました。

味は「にわとり」の肉に似ていました。

 

 「カエル」も食べました。ただし、緑色のアマガエルでは

ありません。茶褐色の「赤ガエル」です。

 

 ネットから写真を見つけてきました。

 

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 雨上りの田んぼの畦道で捕まえました。

食べるのは「後ろ足」だけです。 皮をむいて、塩をふって、

コンロに網をのせて、焼いて食べます。

すごく美味しいのですが、あまり捕まえられませんでした。

 

 フランス料理では「食用カエル」の後ろ足を「グルヌイユ」と

呼び、人気があるそうです。

身は白く、低脂肪、低カロリー、低コレステロールで、

アミノ酸・カルシウム・燐・鉄分が豊富で、味が濃くて、

美味しいのだそうです。 多分、値段は高いと思います。

 

 ところで、フランス料理では「はと」ピジョン)の丸焼きや、

丸蒸しにしたのが、ビーフ・ステーキと同じくらい高級で、

レストランのメニューの中で一番値段が高いそうです。

日本人には臭みがあって食べられないでしょう。

日本料理の納豆みたいなものでしょう。

 

 世界では食料が足りないところが沢山あって、もっと

色々な生き物を食べているでしょう。