留守番電話

 

 アメリカの映画やドラマで注意して見れば分かるが、アメリカの家では、在宅でも不在でも固定電話は「留守電」にしていることが多い。 

 

 「留守電」のメッセージは「ピーという音の後にお名前と用件をお残しください」

である。 それは日本でも同じ。

 

 アメリカでは、普通は名前と「Please call me back.」というメッセージを残す。

つまり、少なくとも、「誰から」電話がかかってきたか分かるわけである。

 

 ところが、「留守電」にはもう一つの使い方がある。 それは、在宅していても、取るべき電話かどうか「留守録」を聞いて判断するためである。

 

 我が家はアメリカ流に常に「留守電」にしてある。それは、売り込みの電話が多いからだが、知り合いが「留守電」だと本当に「留守」だと判断するので申し訳ないと思っている。 

 

 然し、最近、「留守電」だと本当に「留守(不在)」と思ってか、無言で切ることが多い。 是非、名前と簡単な用件を残して頂きたい。

 

 実は、家族が手術をしたが、面会禁止で自宅で結果を待っていた。 

軽い手術でもあり、こちらから患者に携帯で電話するのも憚られ、患者本人が落ち着いたら電話してくると思って携帯電話は身近においていた。 

ところが、担当医が携帯に電話してもつながらないので、固定電話に電話してくれたが「留守電」だからか、切ってしまったようだ。

二度目のベルで、気になって電話を取って、無事結果を聞くことができた。 

携帯は古いからか、すぐ切れるとか、つながりにくいのも問題だが、日本人の「留守電」の使い方は基本に戻ってもらいたいもの。