老後の生き方について

 食料事情が向上、医療技術の進歩や新薬の開発、等々、生活環境が良くなり、寿命が延びて来た。 男子の平均寿命は81才を超え、女子は87才を超えた。

 若い時はいかに生計を立てるかで苦労しつつ、平均寿命を超えて生きて行く。孫やペットがいれば尚更何事もなく年を重ねて行く。

 自分は機械や車と同じで、パーツの故障の修理を重ね、病人と健康体の中間だが、平均年齢はとっくに過ぎた。 

 今日、かかりつけの病院に行き、大腸がん切除のオペをやってくれた医師と話をしてきたが、術後の経過が良好で、あと10年は生きられるでしょうと褒められた。

 若い時から目指したのは、出世ではなく、丈夫で長生きすることだったから、それは達成出来て喜んでいる。

 医師とか芸能人とか小説家とか研究者とかは定年が無く、一生死ぬまで同じ道を進むのだろう。 然し、そういう人種は限られており、殆どの人間は老後の時間を有効に使えているとは思えない。

 「一生勉強」という言葉があるが、自分は今それをやっている。 老境に達するまでは何かに夢中になっていて、新幹線か飛行機みたいに目的に向かってまっしぐら。

随分沢山のことを無視して生きてきたものだ。

 今日とても、「かもめのジョナサン」という有名でありながら、読んでなかった本の五木寛之創訳の広告を見つけて、これは読まなくてはと調べだしたら、「星の王子さま」とか「アルケミスト」とか、素通りしてきた本の名前が出てきた。然し、今は良い時代だ。キンドル版が安く買えるから、全部買い込んだ。

 自分は創造性を要求される作業が苦手で、勉強も嫌い。記憶力も平均程度。だから、勉強し残したことは沢山あり、その一部でも学習したら、所謂、昔の「六十の手習い」みたいに、何か値打ちのあるものを作ってこの世に残せないかと愚考しているところ。

 出来たら、物語とかミュージックとかパソコンで作りたいもの。