車の寿命のお話

 30才で初めて自分の車を持った。 所謂マイカーである。 

日本では警察の駐車場証明が無いと車を所有出来ず、最初の

イカーはニューヨークに赴任した時に持った。

(ちなみに、あちらは路上駐車が自由)

 

 先輩が初めてだとぶつけたりこすったりするから中古車にした

ほうが良いと教えてくれ、そのアドバイスに従い、帰国する人から

安く中古車を買った。 

 

 ところが、この車はアメリカンモーターという知らない

メーカーの車で、えらい目に会ってしまったのである。

 

 買ってすぐにナイヤガラの滝見物に行ったり、毎週末

ゴルフ場に行ったり、正月休みに雪の無い南の州まで

行ったりと結構走った。

 

 その結果、高速道路でエンジンがヒートアップして、

ボンネットから煙が立ち上り、温度計の針が振り切れた。

無理に走らせたら火災を起こしそうだったから

道路わきに止めた。 

 

 レッカー車を呼んで近くの修理工場へ牽引してもらうと 

エンジンのシリンダーの中のバルブが高熱で溶けて、

修理は出来ないとのこと。 相手の言うことに従うしか

ないから、 結局、中古のエンジンと交換してもらった。

 

 ところが、しばらくして、駐車場に入れる際に、バックが

出来なくなった。 再びレッカーで修理工場へ。

今度は、トランスミッションのギヤのうち、バックのギヤの

歯がすり減ってしまい、噛み合わないとのこと。

今度は、新品のミッションに交換。

 

 ところが、又もボンネットから煙が立ち上がり、近くの

ガソリンスタンドに飛び込んだら、ラジエーターから大量に

水漏れしており、変えるしかないと言われたが、堪忍袋も

切れて「廃車」にしてもらった。

 

 それからは、米日で新車ばかり買ってきたが、今の車は何と

22年も乗っている。 然し、長距離は減ってきて、年間2千キロ

しか走らないから、走行距離はなかなか10万キロを超えない。

 

 毎年、10月に車検やら、12か月点検やらで金がかかったが

全くメジャーなトラブルが無く、他の車に乗り換える気が起こらない。

 

 然し、今回は念のために、こちらから技術者に良く調べてくれと

頼んだら、ラジエーター周りの「老化」が見られ、少しだが水漏れが

あるから、代替品の在庫を探したら見つかったから交換したら

と言われ、即OKして交換してもらった。 

 

 これで、寿命が延びたから、こちらより長生きするだろう。

 

 車を預けて散歩に出かけたが、今日はあまり写真ネタが

無かった。

 

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