生前戒名

88才米寿の記念に生前戒名を頂くこととした。

 

大分前に旅立った兄のような従兄が生前

「生前戒名」の話をしてくれた。

田舎のことで地元の菩提寺の住職と親しく、

生前戒名を勧められたらしい。

頂いた戒名は墓碑に掘って文字のうえに

朱色の着色料をかぶせておき、埋葬の時に

朱色の着色料を取るか、削り直すのだそうだ。

 

今年88才で無事米寿を迎え、元気なうちに

生前戒名を頂いておこうと思い立ち、菩提寺

夫婦そろって生前戒名をお願いした。

 

戒名と云うのは仏教徒の証明であり、戒名が

無いと菩提寺に埋葬して貰えない。

但し、自分で作ったり、インターネットで注文

したりした戒名では菩提寺埋葬を断り、

追認料を支払うことになる。 

(これは、実際に父が亡くなった時に菩提寺

遠方のため近所の同じ宗派の僧侶につけて

もらったら菩提寺から追認料を要求され、

お布施の二重払いをした経験がある。)

 

そんなこともあり、自分たちが死んだときに

問題が無いように生前戒名を頂いておこうと

考えたもの。

 

他にも生前戒名には幾つかメリットがあるようだ。

先ず、元気なうちに作成して貰うので、菩提寺

ご住職と打ち合わせが出来、本人が納得のいく

戒名を付けて貰えるということ。

 

住職さんも時間的に余裕をもって(暇なときに)

作れるからお布施の金額を若干下げてくれる。

実際、事前に費用を教えて貰ったがそんな

感じがした。

 

知らなかったが、本来、戒名を付けて貰わないと

仏教徒では無いのだそうだ。

だから、お寺参りをしてもご加護は得られないかも。

生前戒名を頂くと、仏教徒となるから、間違いなく

大きなご加護を頂ける筈。

 

でも、本当のところ、私や周りの場合、生前戒名

無しでも結構幸運に恵まれているから、仏様は

心が広いのだと思う。