3月1日 青天の霹靂

 今朝、ふと「青天の霹靂(へきれき)」という言葉が頭に

浮かんだ。 大雑把な意味は「とんでもないことが起きる」としか

知らない。 例によって、後でネットで調べようと考えた。

 

 ところが、朝、身内をJR立川駅に送った帰り道で、それが

起きたのだ。

 

 50年間マイカーを運転していて、パトカーに止められたのは、

米国駐在中には数回あった。 最初はテールランプが片方

点灯してないというだけの理由だった。 スピード違反は

数回捕まって、罰金のチケットを切られた。

 

 然し、最近過去30年間は日本での運転ばかりだが、パトカーに

止められた事は皆無だった。 

 

 後ろにパトカーがいるのはバックミラーを見て分かっていた。

それだけで緊張して運転が大人しくなる。 平日の朝であり、

周囲には結構車が走っていた。

 

 ところが、そのパトカーが屋根のパトライトを廻し出した。

何か起きて、現場に向かうのかと、バックミラーで見ていたが、

一向に速度を上げない。

 

 車が減ったあたりで、後ろにくっ付いてきて、何だろうと

見ていたら、「道路わきに寄って停めなさい」とおいでなすった。

 

 制限速度40キロのところで、60キロ出した位で速度違反かと、

とにかく停車してウィンドウを下げ、免許証を差し出した。 すると、

「早速免許証を見せて下さり有難うございます」、

「車の中を調べさせてください。車から降りてくれませんか。」

とのこと。 点検を終わったところで、こちらから、横田飛行場に

誰か偉い人が来て、テロ警戒でもしているのかと訊いたら、

そうではなく「単に通常のチェックです。」とのこと。

 

 普通は乗用車ではなく、ワゴンとか大きな車を調べるのでは

ないかと訊いたら、そうなんですがね、と云うだけ。

 

 3月に入って、気分を良くしていたところなのに、

まさに「青天の霹靂」だった。