「えびがに」の楽しみ

 「えびがに」は昔の子供たちには楽しいと同時に美味しい

食べ物でもありました。

 

 ここで「えびがに」と呼ぶのは、正確には「アメリカ・ザリガニ」

のことらしいです。

 

 ネットにあった写真を借りてきました。

 

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 昔は今と違って遊ぶものはあまりありませんでした。

田舎に1年暮らしたお蔭で「えびがに」を取る楽しみと、食べる

楽しみを覚えました。

 

 「えびがに」は田んぼわきの小さな池の底にいました。

取り方は魚を釣るように笹竹の先に太目の糸を結んで、糸の先に

餌を結びます。餌はイカの塩辛を使いました。

 

 「えびがに」は大きなハサミで餌を掴み、口に持っていって

食べようとします。ハサミで餌をつかんだら、引っ張るので

分かります。糸を上げると、「えびがに」が餌を掴んだまま

上がって来ます。

 

 釣っているところも、ネットに写真があったので借りてきました。

 

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 釣るのも面白いですが、小さな池なら「池さらい」という方法が

あります。 これは、池の水をバケツで汲みだし、池を空にする

方法です。 池の底は泥ですが、泥の中から「えびがに」の背中が

見えたり、大きなハサミを空に向かってバンザイするので、簡単に

見つけられます。

 

 昔は、食べるものが少ないので、「えびがに」はご馳走でした。

食べ方は大きな釜とか鍋でお湯を沸かし、塩を入れてから

「えびがに」を中に放り込みます。生きているときは、

黒っぽい色ですが、茹でると真っ赤になります。

 

 食べ方は、尾っぽを胴体から離し、皮をむいて、真ん中に

見える黒い糸のようなものを取り出して食べるだけです。

 

 茹でた写真。

 

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 最近は趣味で水槽で飼ったりしても、食べたりはしないでしょうね。

でも、味は高級なロブスターとほとんど同じなんですよ。